びんごばんごBlog

森羅万象についてびんごばんごが勝手気ままにほざきまくります。
トラックバック&コメント大歓迎です。
<< ニトロフラン系合成抗菌剤の使用がやまない輸入ウナギの実情 | main | 日本の食を影でささえる塩酸・塩素 >>
<< May 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
謎の養殖ウナギ安全宣言
 以下に引用したのは1982年における衆議院決算委員会の議事録で、養殖ウナギに使用されるマラカイトグリーンの問題が取り上げられている。当時の水産庁長官である松浦昭の答弁は実質的な安全宣言とも呼べるかなり大胆な内容になっている。

第96回国会 衆議院 決算委員会 6号 昭和57年07月07日

○新村(勝雄)委員 稚魚でも絶対安全とは言えないと思いますけれども、特に料理屋等で池に使っているという事実がありますから、それらを十分御注意をいただきたいわけです。
 それから、一、二の実例をもう一つ申し上げるのですが、ウナギに対してマラカイトグリーンという着色剤が使われているということでありますが、特にこれは、外国からウナギが輸入されておるようですが、輸入ウナギの中に着色剤がかなり使われている、こういう話がありますけれども、そういう場合に、国際的に魚が移動する場合どこでチェックをするのかということですね。
○松浦(昭)政府委員 まず最初に先生が御指摘になりましたマラカイトグリーンでございますけれども、これにつきましては、去年の六月二十五日、水産庁長官通達を出しまして、このマラカイトグリーンは稚魚あるいは卵以外には使ってはいけないということを指示してございますので、実際上使われていないというふうに思っております。
 それから、もう一つ、熱帯魚等の観賞魚につきまして、確かにフラン剤の系統の薬品が売られているということは承知しておりますが、これは単位が非常に小さいものでありまして、しかも非常に高いものでございますから、したがいまして、これを集めまして一般の生けすその他の医薬品の使用ということにはおよそなじまないのじゃないかというふうに考えているわけでございますが、私どもとしましては、このようなものの一般的な食用魚への使用ということはなされていないのじゃないかというふうに思っているわけでございます。
○新村委員 マラカイトグリーンがウナギに使われて、ウナギの料理で御飯が何か黄色くなったという話もあるのですね。しかも、ウナギはいま国際的に移動、貿易されておりますから、そういう場合に、国際的にこういう有害な薬剤は使わない、使ってはいけないというような協定なり条約なりがあるのかどうか。ないとすれば、そういうものが必要ではないか。あるいは、そういう国際間の移動の際に厳重にチェックをする段階が必要ではないかと思うのですけれども、それらはどうなっておりますか。
○松浦(昭)政府委員 ウナギ等にマラカイトグリーンがかつて使われていたということは、私ども承知しております。しかしながら、長官通達を出しましてかなり厳しく指導もいたしましたし、また現実にこれらの薬剤を使用しないように漁業指導員等を通じまして徹底的に指導をいたしておりますので、現段階では使われていないと思いますが、先生の御指摘でございますので、なおよく調べてみたいと思います。
 それから、輸入につきましては、これは徹底的にチェックをいたしておりますので、このようなマラカイトグリーン等が使われて輸入されるといったようなことはないというふうに考えております。


(1) マラカイトグリーンは稚魚あるいは卵以外には使ってはいけない

 魚卵と稚魚に使用を限定する規制にとどめ、全面禁止に踏み込まなかった理由については、前年に、当時、農水省大臣だった亀岡高夫が「これ以外の治療薬というものがいまのところ見つかっておらないわけであります」(参議院 予算委員会 11号 昭和56年03月17日)と国会で言明して(口を滑らせて?)いる。

 発ガン性が懸念されながら代替薬がないという理由で使用され続けた抗菌剤について、これを最後にその後だれ一人として国会で取り上げることはなかった。そして、EUの後を追う形で、ひっそりと2005年2月に代替薬となるブロノポールが承認され、同年8月からマラカイトグリーンは全面禁止となった。

 マラカイトグリーンに代わって新たに許可されたブロノポールについても、その安全性や使用規制が守られているかどうかのチェック体制等について国会で質問する議員が一人くらいはいてもいいようなものだが、ブロノポールについて質問した議員は今のところだれもいない。

(2) マラカイトグリーン等が使われて輸入されるといったようなことはない

 今年の6月に群馬県前橋市内のスーパーから回収された中国産の「うなぎ蒲焼き」からマラカイトグリーンの代謝物であるロイコマラカイトグリーンが検出された。このように、マラカイトグリーンが使用された養殖ウナギは今でも小売店にまで出回ってしまっている。

 また、1982年当時、輸入ウナギの大半を占めていた台湾産ウナギにしても、検疫においてマラカイトグリーンが検出された直近の事例は2005年9月で、少なくともその時点まではマラカイトグリーンまたはロイコマラカイトグリーンの残留した養殖ウナギが台湾から日本へ輸出され続けていたことになる。

 質問者が国際的な協定について言及しているが、実は当時においては、魚卵と稚魚に使用を制限するなど、使用規制に関して輸出国と何らかの協定/条約を結ぶことが、輸入品の安全性を確保する上で必要不可欠な対策だったはずなのだ。というのも、マラカイトグリーンの生物組織内の残留を検出することが技術的に困難だったからだ。にもかかわらず、どういうわけか政府の立場は、「徹底的にチェック」していれば、マラカイトグリーンの使用されたウナギの輸入を水際で阻止できる、というものになってしまった。

 もし、この頃にマラカイトグリーンの使用規制に関する国際協力体制を築いていれば、それを第一歩として、マラカイトグリーンに限らず、養殖魚に使用される抗菌剤全般について、生産過程にまで踏み込んだ実効性の高い対策を取れるようになっていたのではないかと惜しまれる。
| 飲み食い | 07:20 | comments(0) | trackbacks(4) |
スポンサーサイト
| - | 07:20 | - | - |









http://bingobango.jugem.jp/trackback/34
-
管理者の承認待ちトラックバックです。
| - | 2009/10/23 12:19 PM |
-
管理者の承認待ちトラックバックです。
| - | 2009/10/26 7:26 PM |
-
管理者の承認待ちトラックバックです。
| - | 2009/10/27 1:02 PM |
-
管理者の承認待ちトラックバックです。
| - | 2009/10/29 10:57 AM |
Amazon
Amazon
Amazon
Coleman サバイバルキット 170-6458
Coleman サバイバルキット 170-6458 (JUGEMレビュー »)

セット内容: ポンチョ、ブランケット、イルミスティック×2本、笛、ファーストエイドポーチ、ハサミ
NEW ENTRIES
RECENT TRACKBACK
RECENT COMMENTS
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE
OTHERS
FOOD FORCE 日本語版
このページの先頭へ