びんごばんごBlog

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鬱にならなければエヴァは語れないわ(1) 〜 情緒なんて何にもなくていいのよ、ビジュアルだけが凄ければいいのよ!? (ネタバレあり)
 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』は「ヤシマ作戦」がクライマックスになるとのことなので、思い悩む碇シンジと、葛城ミサトや綾波レイとの心温まる交流が描かれるんだな、と軽い気持ちで観に行ったのだが、そんな先入観はあっさり殲滅される。酷寒、荒涼、陰惨、殺伐。初号機の咆哮、諸行無常の響きあり。使徒の鮮血、盛者必衰の理をあらわす。

 ストーリー展開は主要なセリフを含めてテレビ放映版を踏襲しているが、にもかかわらずヱヴァンゲリヲン新劇場版は旧作とは全く違う新作だ。──でなければ全くの失敗作だ。──「序」からいきなり、情緒を排した緊迫感が支配する新劇場版は、新たなエヴァとして今後の展開に大きな期待を抱かせるが、同時に、途中で破綻して〈こけおどし〉に終わるのではないかという一抹の不安も残す。もっとも途中で破綻したらしたで、それこそまさにエヴァらしいのだが……
 シンジがいったんネルフを辞めるエピソードが削除されたり、ヤシマ作戦決行前にミサトがシンジをリリスの前に連れて行き、サードインパクトを防ぐためエヴァに乗るよう説得するシーンが追加されたりといったプロットの違いもある。だがテレビ放映版との最も大きな差異はそこではなく、シンジを取り巻く状況が碇ゲンドウとゼーレの「シナリオ通り」に進行していることが早い段階(シンジが家出して諜報部に連れ戻されるエピソードの直後)で、碇ゲンドウと冬月コウゾウのセリフによってはっきりと示されるところにある。

 旧作では、どこまでが計算され、どこからが偶然なのかについては大部分が曖昧なままだった。このため、「シナリオ通り」なのかなと勘繰れる余地はあっても、シンジとミサトやレイとの交流に素直に心を動かすことが許される。『ふしぎの海のナディア』を彷彿させるハートフルなエピソードが前半に積み重ねられ、後半から怒涛のように押し寄せる過酷な運命を際立たせる伏線になる。

 新劇場版では、ミサトに関しては曖昧さが残されるものの、ゲンドウの計算通りと予めわかっているため、ミサトによるシンジの説得も、肝心の二子山でのシンジとレイのやり取りも、情緒的な受容が大きく阻害される。その結果、観客は登場人物への安易な感情移入を禁じられる。また、内省的で感受性の高いシンジ君という印象は希薄になり、ゼーレとゲンドウの不気味さが強く印象付けられる。

 しかも、ゲンドウと冬月の短い対話──「次はもっとレイに接近させる」(by碇ゲンドウ)が出てくるシーン──から、何もかも人為的な環境設計・操作の所産に過ぎないと解釈するのは考えすぎかなという思いは、ラストシーンにゼーレから指示を受ける渚カヲルが登場し打ち砕かれる。こうして、人為的な環境設計・操作を庵野秀明は意図的に前面に押し出していると確認できる。

 何があろうとどうせ最後は悲惨になるとネタが割れている困難に庵野秀明は真正面から挑んだ……のかな?と、前向きに受け止めておきたい。それでもやはり「序」でこれだけ重大な裏設定を惜しみなくぶちまけてしまったら、「破」も「急」もなく、劇的な転換を感じさせないまま平板に物語が進展し、これまで明かされなかった謎の詳細を迫力の映像とともに垂れ流すだけってはめになりかねない。そうならないよう切に願う。

 最後になるが、入念にディテールが描き込まれた映像は圧巻。──使いまわされる舞台のテクスチャは気味悪いくらい凝ってるし、爆発シーンもさらにパワーアップ!──他方で、かつて緒方恵美(碇シンジ)と林原めぐみ(綾波レイ)の芝居は声を聞いてるだけで震撼ものであり、庵野監督は演出に魂込めてるなと感心したものだが、今回は悪くはないものの、特に魅せられるもんでもなかった。そのあたりのアンバランスが意図的なのかどうかは現時点では判断不能だ。
| エヴァンゲリオン | 03:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
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